英国のCPTPP批准に対する各国の英国商工会議所による共同声明

Written by BCCJ
May 27, 2024
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Written by BCCJ
May 27, 2024
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概要

英国は環太平洋パートナーシップ包括的および先進的協定(CPTPP)を批准しました。2020年6月、英国政府がCPTPPに参加する意向を確認しました。2021年2月にCPTPPへの正式な加盟要請がなされ、CPTPP委員会は同年後半に英国との交渉を開始することに合意しました。英国政府は2023年7月16日にCPTPPへの加盟議定書に署名し、5月17日に批准を発表しました。年末までに協定を発効させるためには、英国のほかに6カ国が10月までに批准する必要があります。シンガポール、日本、チリはすでに批准しており、他の国も批准を進めています。政府は、議定書が2024年後半に発効する見込みであることを確認しました。

英国が協定に加盟することで、CPTPPのGDP総額は9兆ポンド(11.7兆ドル)から11兆ポンド(14.8兆ドル)に拡大し、世界のGDPの15.4%に達する巨大経済圏になると予想されています。英国がCPTPPに参加することで期待されるメリットは以下のようにたくさんあります。

– 世界で最もダイナミックな経済圏との関係強化

– サービス・プロバイダーにとっての新市場の開拓

– 現代的かつ野心的なデジタルおよびデータに関する条項

– 物品輸出の関税削減

– サプライチェーンを多様化する新たな機会

– 英国全体に新たな輸出機会を提供する

– マレーシアおよびブルネイとの初の貿易協定

– 高品質の輸入品へのアクセスの拡大

– 経済安全保障の強化

– 投資の促進

共同声明(英文PDF)

英国のCPTPP批准に対する各国の英国商工会議所による共同声明

CPTPP貿易圏の国々で活動する英国商工会議所および以下の関連団体は、インド太平洋地域における英国政府の関心を継続的に表明するものとして、5月17日の発表を歓迎します。私たちは、この地域内の市場への進出を目指す英国企業を支援し、奨励するために、私たちの専門知識とエコシステムを結集して活用することに専心しています。同地域の国々との既存の貿易協定を延長し、マレーシアとブルネイの場合には初の二国間貿易協定を締結する機会は、世界的にも同地域においても主要な貿易相手国としての英国の地位にとって重要です。

・在日英国商業会議所のセーラ・バックレイ専務理事

英国がCPTPPを批准したことは、ビジネス界にとって重要な成果を意味し、英国、日本、そして他の加盟11カ国が協力して世界貿易基準のベンチマークを設定する貴重な機会となります。私は、CPTPPの批准によって新たな機会や協力の道が開かれ、日英およびより広範な地域の企業間の連携関係全体における私たちの同盟国にとって、経済的パートナーシップの強化や成長の機会が増大することを期待しています

・在シンガポール英国商工会議所のデビッド・ケリー専務理事

本日発表された英国のCPTPP参加に向けた進展は、より良い方向への前向きな一歩です。私たちは “現場にいる “ことで、東南アジアにおける英国のビジネス・コミュニティがいかに活気にあふれ、チャンスに満ちているかを日々目の当たりにしており、CPTPP貿易圏全体の仲間とともに英国の利益が増大していくことを楽しみにしています

・英国商工会議所のウィリアム・ベイン貿易政策部長

このような多国間の貿易協定はほとんどありません。英国がこの枠組みに加わることで、対内・対外投資の新たな機会が開かれる。貿易ルールは、他の加盟国に製品を販売しようとする製造業者にとってより有利になり、サービス部門の企業にとってはデータ移転がより簡単になります。極めて重要なことは、この協定によって、英国がこの貿易枠組みの将来の発展について発言権を持つことになり、現在と将来の両方において、我が国の貿易業者にとって有益な協定となることでしょう。

・在ベトナム英国商工会議所のマット・ライランド専務理事

英国がCPTPPに参加するための最終協定がベトナムで署名された後、この協定が批准されたと聞いて素晴らしいことです。在ベトナム英国商工会議所は、英国企業がこの機会を最大限に活用し、貿易・投資に好影響をもたらすよう支援することを楽しみにしています。

・在オーストラリア英国商工会議所のティッキー・フラートン最高経営責任者(CEO)

当会議所は、英国がCPTPPを批准したことを歓迎します。世界情勢において尊敬される立場にある英国は、当地域におけるこの非常に重要なパートナーシップに加わる貴重な存在です。貿易、投資、そして地域の安全保障において、CPTPP加盟国の結びつきが強まることを期待しています。

・在マレーシア英国商工会議所のジェニファー・ロペス最高経営責任者(CEO)

CPTPPの批准は、英国とマレーシアの初の自由貿易協定を象徴する極めて重要な出来事です。この歴史的な協定は、貿易自由化を促進するだけでなく、市場アクセスの拡大、GDPの押し上げ、戦略的影響力を提供し、特にイギリスとマレーシアの企業双方にとって、サービスやデジタル貿易などの分野に恩恵をもたらします。また、消費者や企業にとっても、選択肢の拡大が約束され、経済ダイナミズムと協力の新時代の到来を告げるものです。

・在カナダ英国商工会議所理事・英国商工会議所上海顧問ジェームズ・ダン氏

英国によるCPTPPの批准が間近に迫っていることは、インド太平洋貿易協定の強化に向けた大きな前進を強調するものです。この画期的な出来事は、英国とカナダ両国のビジネスにとって大きなチャンスとなります。2024年末の協定発効が目前に迫る中、私たちは企業に対し、来るべき利益を活用する準備をするよう強く求めます。我々は、あらゆる段階において企業を支援するためにここにいます。

・英国ニュージーランドビジネス協会のフィル・ウッド会長

英国のCPTPP参加への議会批准は、世界で最もダイナミックで急成長している自由貿易圏のひとつを代表する枠組みの参加国への英国のアクセス深化に向けた新たな大きな一歩です。私たちは、今年末の協定発効を利用したビジネスの支援を楽しみにしています。

CPTPPについて

当初の加盟11カ国が2018年3月にCPTPPを設立する条約に署名しました。CPTPPは当初、2018年12月に6カ国(オーストラリア、カナダ、日本、メキシコ、ニュージーランド、シンガポール)で発効しました。その後、2019年にベトナム、2021年にペルー、2022年にマレーシア、2023年にチリとブルネイが発効しました。

この条約の対象となる分野は、以下の2つに分類されます。

①市場アクセス

この条約は物品とサービスの貿易を対象としています。特恵関税と特恵割当の取り決め、関税、衛生植物検疫措置、貿易の技術的障壁、金融サービス、移動と電気通信に関する規定が含まれます。各加盟国には独自の約束スケジュールがあります。デリケートな分野では関税保護が維持されています。

②規則

国際投資、政府調達、知的財産権、環境、中小企業、開発に関する規則を扱っています。この条約は単一の原産地規則と製品別規則を規定しています。また、すべてのCPTPP加盟国の内容を「累積」することができます。例えば、特恵関税の適用を受けるためにCPTPP加盟国からの調達率が70%以上でなければならない場合、その70%はCPTPP加盟国のどの国からの調達であっても良いとされています。

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Translated by BCCJ Volunteer, Tatsuki Sekiguchi
翻訳:関口樹