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ジュリア・ロングボトム駐日英国大使が能登半島のプロジェクトを視察
Written by BCCJ
September 3, 2024
Community and Business
私たちは英国大使および総領事と共に、BCCJとしては3度目となる能登半島に訪問しました。
現在も生活と心を復旧していく段階で、地元の方々がビジネスの再建について本格的に考えるには、時間が必要な状況です。
生活
避難所で生活している方々に、より生活環境の良い仮設住宅に移動させ、倒壊、半壊した住宅の解体、再建をし、震災前と同等な生活環境を取り戻すことが、最低限必要なこと。
心
身内やコミュニティーの方々を失った人も多く、それらを乗り越えるためにはさらに多くの時間が必要。私たちにできることは、オンラインで能登の商品を買ってSNSに投稿したり、時間があればボランティアをしにいくなど、「私たちは能登のことを思い続けている」という意志を表明し続けることです。
ビジネス
ビジネスは、生活や心の活性を取り戻すためのツールとして大きな役割を果たせると信じています。私たちは今回、輪島塗の工房に訪問したが、ダメージを受けた建物の中でも制作を行っていた。また、名物のズワイ蟹漁の再開に向けて仮の桟橋を建設しており、今年の冬には小規模とはなるが漁の再開を計画している。
日本酒の酒蔵は全て倒壊してしまったが、他県の酒蔵でのOEM生産を行うなど、この状況を乗り越え、少しでも早く震災前のレベルまでビジネスを取り戻せるよう、懸命な努力が続いています。各種製品の供給量が追いついた際には、英国への輸出なども視野に入れてサポートをしていきたい。
輪島商工会議所との交流
前述の通り、本格的にビジネスを再開するにはまだ時間がかかります。輪島市の主要産業は輪島塗や漁業、日本酒などで、私たちはそれらを購入し、SNSで投稿することでサポートができます。特に「ふるさと納税」は双方にとってベネフィットがあるシステムですので、お勧めします。
BCCJメンバーへ
念ながら日本に住んでいる以上、地震は避ける方が出来ず、多くのメンバーが住む東京も例外ではありません。私たちも日頃から避難経路の確認や、ライフラインの確保を心がけましょう。
今回の訪問に際し、物資を輸送するためのディフェンダー130を提供して頂いたジャガー・ランドローバージャパン社並びに、プリツカー賞受賞者の伊東豊雄氏が設立したNPO法人「みんなの家」と連携し、珠洲市の避難民を支援するBCCJ会員のクライン・ダイサム・アーキテクツ(KDa)の活動にも感謝いたします。
彼らが手掛けた最初の「みんなの家」は、能登半島の先端にある野呂志という小さな町に建設され、現在建設中の仮設住宅の隣に2024年9月にオープンする予定です。
今回の訪問に、BCCJの理事でもあるKDaのマーク・ダイサムMBEが同行してくださったことは、大変喜ばしいことでした。